Till Mar.3

Berryz工房のことを書いてみます。

須藤茉麻の性分

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こんにちは。

今回は茉麻について書きます。今回かなりまとまりのない文章をがーっと打ってしまいました…。

というのも、とても情けない話、正直私は「茉麻ってこういう人なんだ〜」みたいな発見を、他のメンバーほどできていません。興味がないわけじゃないんです。むしろ同い年ということもあって興味津々だし、茉麻面白いな、というのはいつも感じていることです。でも、茉麻ってどんな人?と考えても、あまりたくさん語ることができません。

私だけかもしれないけど、時々茉麻の言動ってセルフプロデュースによるもので、実際はどうなんだ?と思ってしまうこともあります。別に「本当の茉麻」とかそういうことを言いたいわけではなく。というかアイドルであっても一般人であっても、人とのやり取りで自分を変えるというか使い分けるのは当たり前だと思うんですよ。だけど茉麻もももちと一緒で、あまり弱みを見せないことも原因なのかもしれませんが、掴めないところばかりです。

そんなこんななんですけど、一応私のベリヲタとしての締めくくりに、思う所を書こうと思います。

 

まず、茉麻の魅力は…?と言われたら、なんでしょう?

やっぱり母性とか真面目とか、そういうのが1番よく挙がると思うんですが、どうでしょうか。

私もやっぱりそういうとこが1番わかりやすい彼女の魅力に違いないと思っています。

でも、実は彼女の魅力って、“純粋”という所にあるんじゃないか?と考えます。もちろんお母さんキャラや真面目なのも事実ですよ。だけどその根底にあるのは、茉麻ってとても純粋っていうことなんじゃないかなと。

つんく♂氏が茉麻を評する時、「びっくり顔」っていうのが結構よく出てきます。茉麻って結構表情の変化が激しくて、笑う時は豪快だし、ぼーっとしてる時もわかりやすく、びっくり顔も本当にびっくりしたー!!って顔してます。これなかなか面白くて、赤ちゃんみたいなんですよね。これも純粋要素の1つですよね。

 

で、実際表情の他にどの辺が純粋?と聞かれれば、人との向き合い方じゃないかな、と思います。

で、ここ1、2年の茉麻の言動で以前と変化した所と言えば、「歌に自信がない」また「今は歌が好きになった」ということをおおっぴらに発言するようになったことは挙げられますね。

確かに歌の面ではベリは結構みんな上手いし、千奈美やももち、梨沙子みたく声に特徴のあるメンバーがいるので、茉麻が引け目に感じるというのはわかります。

 

私が茉麻の歌エピソードで最も印象に残っているのが以下です。

2012年のクリスマス、渋谷タワレコ地下でイベントがありましたね。イベントの最後にきよしこの夜を全員で歌ったんです。その時、茉麻の音程がちょっと不安定になって、ヲタがちょっとザワつきました。少し笑いというか、大丈夫か?みたいな感じで。そうしたら茉麻、うつむき気味になって、明らかに気まずそうな(怒っていたかもというレポもあったように思いますが、そういう感じでもないかなーという)表情をして、少し顔を赤らめていました。

やっぱり、茉麻はちょっと歌を苦手に感じているんだな、というのが伝わってきた瞬間でした。それを可哀想、とは全く思わないですけど、歌はそりゃ得手不得手があるしどうしようもないなーという感想を抱いたのを記憶しています。

そして、結構歌について積極的に話すようになったのは一昨年くらいかなーと思うのですが(すみません、時期は確かじゃないです)「歌は苦手だけど、最近好きになってきた」と言ってました。

正直最初にその話をしている茉麻を見た時、本当か?という気持ちもあったし、開き直りすぎて若干痛々しくないか…?と茉麻を気の毒に思う感情が強かったんです。

 

しかし、全然違いましたね。去年のブログに、ちゃんと文章で書いていました。

これまでつんく♂さんにはたくさんの曲を作詞・作曲して頂き、Berryz工房の歌で1人でも多くの方の力になるといいなと思いながら私達は唄ってきました!

でもまあさ自身、歌う事が苦手で抵抗もありました。
むしろ“恐怖”でしかなかったです……。


自分のパートが回ってくる度に唄うのが怖かったし、ずっと手が震えてました。
「お願いだから自分のパート回ってこないで!!」
なんてマイナスな事ばかり考えてしまう自分がいたし、歌う事が苦手だったから、歌から逃げて楽な道ばかり選んでました。


だけどね!!
つんく♂パパやまあさの歌を1番近くで聴いてくれてたメンバーのみんな。
そしていつも温かく応援して下さっているファンの皆さんから「歌上手になったね!」という心強いお言葉を頂けた事で、少しずつ自信を持てるようになったんです(◍ ´꒳` ◍)b


皆さんからたくさんの力をまあさももらっていました!
ありがとうございます♡

(中略)

歌への課題はまだまだ山程ありますが、ハロー!プロジェクトに加入して約12年。
“歌う事が好きになった”
と、今は胸を張って言えます!!!

それに歌う事が好きになったから歌とも向き合えるようになりましたし、ライブが今までよりもすっごく楽しいんです♡♡♡♡

 

“恐怖”でしかなかった歌を好きになった事で“幸福”の道へと変わりました♡


なのでこのラストシングルでまあさの歌へ対する想い。
そしてBerryz工房の想いをお届けします!

この記事を読んだ時、めちゃくちゃ心動かされましたし、自戒の念にかられました…。

歌が“恐怖”だった時代の茉麻がどんな思いで歌っていたのか、私は茉麻じゃないからわからないけど、こういう気持ちは共感できます。結構10代の時とかって、自分の苦手なことからは簡単に逃げると思うんですよ。それが悪いとかじゃなくて、無意識にそうすることは多いし、それが気楽に生きるためにある種とても必要なことなんですよ。

でも、茉麻は頑張っていたんですね。これは別に、歌と向き合ってきたということだけではなく、自分の歌に喜んでくれているファンとか、上手くなったねと褒めてくれるファンと向き合ってきてる、という意味で。

純粋と言えば℃-ute舞美ちゃんとかももちろん純粋なんですけど、舞美ちゃんはやっぱり「ファンのため」っていう強い気持ちで奮い立ってる感じで。茉麻はとても純粋に自分の気持ちとファンやメンバー、つんくとの気持ちを通い合わせてる感じがあります。お母さんのように鎮座しているように見えるけど、茉麻ってそんなに余裕たっぷりという感じではないし、あれでいて結構気にしいだと思います。

茉麻が歌のことを色々言うのって、そうやって弱点を言うことで逆に自分を守ってるような印象があったんですが(実際そういうとこもあると思うけど)、このブログを読んで、180°解釈が変わりました。本当、歌が好きになったんですね。これには私も大感動しました。

 

そしてもう一つ、長年お母さんキャラと呼ばれ慕われてきた茉麻ですが、そもそも茉麻が元来お母さんっぽい性質を持ち合わせていたかというと、多分そういうわけでもないような気がします。お母さんキャラになったきっかけは、4KIDSの活動かな〜と思っています。茉麻梨沙子・愛理・舞ちゃんでミニハムジャムービーをやった時のユニットですね。

このユニットの時、やっぱり1番年上の茉麻は他3人(特に舞ちゃん)から頼られていました。げんき印の大盛りソングのメイキングで、茉麻梨沙子・愛理の3人で話している所に可愛い可愛い赤ちゃんの舞ちゃんがすーっと来てごくごく当たり前そうに茉麻の手を取ってたのが本当に印象的です…。このメイキングでは、梨沙子がむしろ今より利発そうに話しているのと、舞ちゃんの塗り絵をパタパタ乾かす馬鹿みたいに可愛いシーンも見所です。

 

つまり何?って言うと「役が人を作る」という言葉がありますが、これ茉麻にぴったりだなと思うんですよ。つまりその人に元々備わった能力で役をこなすのではなく、何かしらの役に就くことで、人がそれに適応するようになる、というような。

茉麻はもちろんもとから優しい心を持っていると思います。でも別に、生来母親っぽさを持っているのではなく、 そういうポジションに立った経験によって、それがいつの間にか自分の性分のようになって、適応してきたような気がします。周りの期待に応えなくては、みたいな気持ちが強いのもあって、茉麻ってとても自分の役割に敏感だと思います。

「ここは自分が」という場面では精一杯頑張っているのが見て取れます。お尻触るネタの時や、ロクエロでの男役の時の張り切りを見るに。そういうとこも、なんか茉麻って純粋だなあと実感する要素であります。

また、茉麻は主演映画「ライトノベルの楽しい書き方」以降、芝居への意欲を見せていますが、この「役が茉麻を作る」というのを鑑みると、芝居への適正は非常に高いんじゃないかな、と感じます。お芝居をする茉麻はとても生き生きしていますね。数学女学園のくいしんガールズもガッツリこなしていたのはとても良いな〜と感じました。

 

これまでに増してまとまりのない記事になりました…。とにかく茉麻の性分というのは、母性的であることや真面目である所ではなく、その純粋な心にあると思った、というようなことが言いたかったです。

まだまだ茉麻のことがわかっていない私なので、これからも茉麻を見守りながら、考え続けたいと思います。

そして茉麻は今後も芸能活動を続けて行くようで、これからが楽しみだな、と思うし、これからも今の純粋さを失わずにいて欲しいなと強く願っています。

 

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番外(記事を書くに至った経緯等)

茉麻=純粋というイメージを持ったきっかけとなったのは、大人の麦茶塩田泰造さんのブログ記事の文章です。

2012年に行われた「Bumpy Buddy」という舞台で、茉麻は児玉安莉という役を演じました。脚本家の塩田さんが、この「安莉」という名前は辻原登の小説「遊動亭円木」の登場人物から取ったと語っています。

塩田、数ある中でもいちばんくらい好きな小説、辻原 登さんの
『遊動亭円木』の神秘的で純粋なヒロインの名前が安莉でした。
これは茉麻さんにぴったりだなってね~

BB 0513|塩田泰造オフィシャルブログ「塩田泰造のムギムギデイズ」Powered by Ameba

辻原登は何冊か読んでいますが、この本は読んだことがなかったし、茉麻にぴったりというヒロインを知りたくて2年くらい前ですが読んでみました。

読んだ感想としては、そんなに茉麻感ある?(笑)という感じだったんですよね、正直。とりあえずあらすじを。

これは短編集(オムニバス?)で盲の落語家が主人公で、安莉というのは中国から男と駆け落ちで不法入国してきた女性なんですけど。安莉は(昨年話題になった)ALSになってしまう。で、どんどん病状が悪くなる中、恋人の陳鷹は姿をくらます。

陳鷹には兄の陳雄がいる。容姿は似ているが気性は反対、陳鷹がやや乱暴者であるのに比べ、陳雄は温厚な方であった。そのため、思春期には陳鷹は兄のことを舐めてかかっていた。しかし容姿が似ていることに起因し、ある日兄・陳雄は陳鷹に間違えられてチンピラに殴られる。そして二度と間違えられないため、額にナイフで傷をつけた。それからと言うもの、陳鷹は兄に頭が上がらなくなる。

そしてもともと中国にいた頃、安莉と交際し結婚したのは陳雄であった。しかし、陳雄が病気になり安莉が看病に追われる中、前より安莉に好意を寄せていた陳鷹がダンスに誘い、恋仲になる。病床の兄に陳鷹は「安莉と別れて欲しい」と告げると、陳雄は2人の交際は認めても離婚はしない、と言うので2人は駆け落ちを決める。

そして日本にて陳鷹は倉庫で深夜労働、安莉はホステスをやっている中、ALSを発症という流れ。盲目の円木は安莉に付き添うが、安莉は常に行方がわからない陳鷹の帰りを待っている。円木たちは陳鷹を探すが見つからず。

いよいよ安莉が死ぬ間際、病室に男が入ってくる。円木は盲目であるため誰か確認することはできないが「陳さんだね、遅いよ」と言う。安莉は死の淵にも意識はあり、目を見開いて陳を見る。恐怖とも喜びともつかない、ただ“はげしさ”が現れている目で陳を見つめながら息を引き取る。

額に傷跡のある男は、ただ戸惑って立ち尽くしていた。

という感じです。まあ、なんて言うかわかりやすさみたいなのがあまりないお話だったと思います。然程安莉の心理描写もなく、淡々としているように感じました。

わかりにくい中でも確かに安莉が神秘的であるという所は納得ですし、一途であるということを純粋と言い換えることはできるかなと思います。私にはあまり茉麻にぴったり(重ね合わせることができる)とも感じられなかったのですが…。

もちろんこの安莉が完全に茉麻にそっくりという意図で塩田さんが名前をもじったわけではないとは思いますが、純粋=一途(というかある種の愚直さみたいな)であるという部分では茉麻に合っていると感じます。

塩田さんは結構、メンバーを独特な視点で見ていることがあり、面白いと思ってよくブログを見ていましたが、やっぱり茉麻についてもあまり見かけない評価をしているのだな、と思い関心した次第です。

こういう茉麻について考えている人がいるのは、やはり茉麻に大きな魅力があるのでしょうし、私が茉麻について考える大きな助けとなりました。

 

センター試験「Berryz教養」※訂正あり

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 ※問題一つ(第六問の問3)と解答を一つ(第五問の問5)に誤りがあり、訂正を加えました。許してにゃん。ご指摘下さった皆様ありがとうございます!

こんばんは。

またメンバー考察お休みです。

受験生だった頃にベリに関するセンター試験的なものを作ったことがあったのですが、この前年末年始に実家に帰ったら古いパソコンから見つけました。こんなもん作ってないで勉強しろよと絶叫しかかった作品です。

今回の更新ではそれを一部刷新したものを掲載します…センター終わっちゃったけど…。

センター試験と言えば、私は受験生の頃、英語で大失敗してセンター利用で受かるはずだった滑り止め大学に落ちましたね。だからあまり記憶がなく、とにかく試験が終わってから千葉でケンタッキー食べたことしか覚えてないです。

長いので、馬鹿みたいに暇な時にでもやってみて下さい。100点を取った人にはうちの近所の教習所の割引券をあげますね。

配点はベリヲタの友達2人が解いた結果から適当に付けました。(明神くんは金曜3限の時に得点教えてね。)

続きを読むからどうぞ。

 

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みやももについて

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こんばんは。今回はメンバー考察をお休みします!次は茉麻を予定しています。

そして1月14日はBerryz工房結成11年記念日ということで、本当におめでとうございます。これまで続けてきてくれたことに、とても感謝しています。

 

近況ですがこの冬、私は大学4年生ということで、卒論を執筆していました。構想自体は夏から練っていたのですが、バイトやベリのイベントやライブで忙しかったので本論を書くのをだいぶ引き延ばしてしまい、非常に大変でした…。そしてやっとこさ提出して、晴れて卒業確定を待つだけとなりました!やったね!ちなみにうちのゼミ生は提出日2日前から書き始めた人もいてマジでカオスでした。

卒論テーマは、台湾の対日感情みたいなことです。昨今台湾は親日的だと結構よく言われてますよね。でも、台湾は日本に支配されてた時期もあったのに(親日ということ自体が)本当なのか?ということや、そもそも対国家の感情が好きか嫌いかのどっちかで語られるのって大丈夫?というか正確ではないのでは?という疑問を持っていました。結論として台湾は親日反日という単純なものではなく、非常に複雑な感情があって…、というようなことを書きました…。

 

台湾と日本って、かなり長く深い歴史があるんですね〜。だからこそ、関係性を一口に言い表せないですよね。特に台湾人って色々なアイデンティ…え、長い歴史…長い歴史…?

長い歴史と言ったらみやももにも長い歴史あるやんけ!!!

(これを言いたいがためにいらぬ卒論の話を導入にさし込んでみました)

昨年のBerryz工房カップリング大全にてみやもも項はまた別に記事を書くと宣言していたので今回はそれを。随分時間が経ってしまいましたが…。とても長いので、続きを読むからお願いします…。

 

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熊井友理奈の才能

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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

年始に卒論が片付いて、もっと更新したかったんですけど、如何せん新年会や麻雀が立て続けにあったり、風邪を引いたりしたもので…。

しかし今日からはまた帯を締め直して、3月3日までに彩ちゃんをベリヲタにするため 、更新したいと思いますので皆様なにそつ(©千奈美)お願いします。

それで今日は、以前身近であった熊井ちゃんにまつわるエピソードを…。今回はこれまでにも増して個人的な話なので~、あんまり面白くないと思うよ~あげぽよ~(ギャル熊ちゃん、好きだ)

 

初っ端から自分語りをするのですが、私は不登校の中学生を支援する施設にてボランティアをしています。生徒とのレクリエーションや個別相談など、そんなにたいしたことはできないまでも、子供たちと年が近い分コミュニケーションを取りやすいこともあるので、生徒のお手伝いをしています。

そこに、ある女の子が来ています。アメリカ人と日本人とのハーフで、見た目は完全に“外国人”にしか見えません。また日本語は得意ではないので、コミュニケーションが難しい。私はその子の個別相談の担当になっています。個別相談というのは、普通の相談を始め、学習指導やとりとめないおしゃべり、ゲームなどなんでも生徒がやりたいことを一緒にするものです。

 

彼女との個別相談の時間は、日本語を話すことができるようになるために毎回おしゃべりしたり手紙を書いたりしています。普通だったらボランティア1:生徒1ですが、この子とはボランティア2:生徒1でわいわいやっています。学校であったことや、漫画の話、そして聖書のことをよく話します。彼女はクリスチャンで、よく教会で聞いた面白い話とその感想を日本語で書いてきて読み上げてくれます。

小学校5年生の頃、海外から日本に引っ越してきた彼女は、見た目が日本的ではないことや日本語があまり話せないということでからかわれ、随分悩んだようですし、今もよく悩むことがあるようです。だからもう、ずっと学校には行ってないです。

 

で、そこでは毎週生徒でもボランティアの学生でも誰でも良いのですが、毎週1人が何かスピーチをするというコーナー?というか恒例行事がありまして。別に全員必須ではなく、やりたい人がやる、みたいな感じです。それで昨年の7月に私がスピーチすることになり、Berryz工房のMVを流しながら、ベリについて話しました。すっかりアイドルヲタクキャラが定着しました…。

するとそのハーフの女の子は熊井ちゃんを見て、とても背が高いと驚いていました(笑)。そして、「(背が高いことで)いじめられたかもね」とも言っていました。他にも個別相談の時、「ファンの人は身長のことでからかう?」「人気はある?」「身長が高いことを本人に言うのはタブー?」などなど「君、熊井ちゃんのお母さんか!」という感じの質問攻めにあって笑いました。人と違うということを人から指摘された経験のある彼女は、どうやら熊井ちゃんにシンパシーを感じたみたいです。

 

そして夏休み明け最初のスピーチの時間、彼女が前に出てきました。今までみんなの前で話したことは1度もないし、そもそも他の生徒と話しているところすらほぼ見たことないのに。私たちにもこの日スピーチすることは秘密にしていたそうです。彼女は練習したのか、かなりすらすらとスピーチをしていて本当驚きでした。

しかもスピーチの冒頭は熊井ちゃんのこと。背が176センチもあるから、きっとそのことを人に言われるのが嫌だった時期もあるけど、でもそれを生かせる仕事をして、友達(メンバーのこと)がいるのがすごい、と。

 

そして聖書の中にある例え話をしました。

「タラント」という通貨の単位があり、これを主が3人のしもべ達に与え、主は旅に出る。

そのあと主が帰り、タラントをどのように使ったか1人1人に聞くと、2人はタラントを運用して増やしていた。しかし、1人はタラントを埋めておいただけで、そっくりそのままもらったタラントを主に渡す。すると主は「怠け者め」と怒る。

みたいな話でした。私は新約聖書を一度も読んだことがないので話の細部はよくわかりませんが、このタラントというのは、今で言う「talent」つまり才能を示唆すると彼女は言います。誰もが神に与えられた才能があって、それは隠すのではなく、それを利用してより良くしていくべきだという教えだそうです。

友理奈は与えられた才能を発揮して成功している。私は友理奈のように見た目が可愛くないし、ブラックだから日本では珍しく思われる。からかわれるのはとても辛い。でも、日本にいればこれも才能になりえるかもしれない。私は少し友理奈に似ているかもしれないです。それは今はわからないけど、とにかく頑張りたい」というようなことを言ってスピーチを終えました。

彼女のスピーチは私たちにとってそれはそれは感動的なもので、その日来ていたボランティア学生は皆涙していました。他の生徒たちも温かい拍手を送りました。

 

彼女のスピーチで、熊井ちゃんの身長が高いっていうことを単なる個性や特徴で片付けるのではなく、“才能”と呼んだ所が良いな〜と感じました。熊井ちゃんの身長は、ただ人と違うということだけでなく、天から与えられた彼女にとっての1つの才能だと思うんですよね。

才能はもちろん、発揮していった方が良い、と普通誰でも思いますよね。でも、熊井ちゃんが身長が才能=長所だと気づくのには時間が必要でした。というか今でも、才能とは思ってないかもしれませんが(笑)。もちろん、身長が高いということはずっと前から「チャームポイント」などに挙げていましたが、これは熊井ちゃん自身が「身長以外自分に特筆すべきことがない」と思っている節があったからだと考えます。7周年本のインタビューで、

この身長がなかったら他に何も見つからないので、今となってはこの背でよかったなって思います。

と答えていることからもわかります。

ある時期から、身長を活かした仕事をしたい、と本人が積極的に言い始めました。これは多分、自分の才能を発揮していこう、と意識的にか無意識的にかはわかりませんが、そういうのが現れた瞬間だったんだと思います。

それでもやっぱりささやかな抵抗として、180センチを超えていると言われると頑に否定してきましたね。まあ実際、180あるかは微妙かな〜とも思いますが。実際、熊井ちゃんがどんなに大きくても、私たちにとってとても魅力的なのは変わりないんですけど。

ちなみに私的に1番面白かった熊井ちゃんの身長エピソードは、イベントでいきなり「自分の公式身長を決めよう」とかいう全く意味のわからない企画を進め始めてヲタが「100センチ」とか言うから「あ~熊井友理奈100センチです、うそで~すみたいな?w」って熊井ちゃんが珍しく自分からおちゃらけたら、何故かヲタから乾いた笑いが起こったことです。こんな可愛い熊井ちゃん、抱きしめたすぎるからね。

 

話が逸れ気味ですが、熊井ちゃん自身が、身長のことでコンプレックスを抱えていたことを話す機会が結構ありましたね。

2014年秋ツアーのVTRでもコンプレックスについて本人が触れ、昔はこの身長が嫌だったこともあると語ります。でも今は「おいしい」と思って前向きに、どうせなら目立つ方がいいという捉え方をしていると。しかもVTRの最後には「実際今の身長は?」と聞かれ答えるもヘリコプターの音に遮られて聴こえないというオチまで付けて私たちを楽しませてくれました。

熊井ちゃんはこのコンプレックスのことを当たり前のように語っていましたが、これすごいことですよね。どう考えたって女子が「でかい」とか言われて嬉しいわけがないし、言われてもどうしようもないことだし、そうなるともう背が高いっていうことにうんざりしそうです。テロップ芸や撮影の時にみんなとフレームが合わない話など、面白おかしく話していますが、やはり思う所はたくさんあったでしょう。それにしても「今はぁ、(高身長が)おいしいと思ってます」って言う熊井ちゃん、死ぬほど可愛い。

ちなみに、おそらく熊井ちゃんが身長のコンプレックに折り合いをつけたのは2010年の後半から翌年2011年の終わりじゃないかなと思います。シャイニングパワーでセンターになり、王様ゲームで主役を演じたことについて、熊井ちゃんは「いろいろ大きな動きがあって、プレッシャーでできないと思った。けど、このプレッシャーを乗り越えることが出来て良かった」というようなことを話していたことがありました。こういう自分の内面的な変化が、コンプレックスという考えを転換していく鍵になったんだろうな、と私は確信しています。

 

ラストシングル『永久の歌』で「コンプレックスは山ほどって」とか「成長の裏側って失敗が散り積もっていること今頃になって実感してる」とかあるじゃないですか。これ聴くたびにぐぐぐっと気持ちが動かされます。もちろんメンバー全員に思い当たる所がある歌詞ですが、特に熊井ちゃんが今の様な考え方に転換し成長していく過程を考えると、最近推しメンに似て涙もろくなった私はちょっと本当にうるうる来ますよ…。価値観や考えを転換していくのって、努力じゃどうにもならないことばかりです。でも熊井ちゃんは、周りの人に恵まれたのもあるけど、良い方向に転換できたんじゃないかと思います。

今では、背が高いことを隠すでもなく(まあ身長が高いのって隠せないですね)「これが私だ」と堂々としている熊井ちゃん。なんて素敵な女の子なんでしょう…。本人は至ってほわ〜としてますが(笑)。

前よりも猫背になることが減ったんじゃないかなと思います。去年新幹線の中で見かけた時、スッとまっすぐ立ってて、うわかっこいいぜ熊井ちゃんと思いました。

 

普段熊井ちゃんに対しては微笑ましい、可愛い、くまくまというたった3つの感情をローテで感じているような想像力のない私は、この生徒と触れ合うことが、熊井ちゃんをこれまでとは違う見方をすることができるきっかけになりました。

この記事を書こうと思ったのは、この女の子が新年初めに会った時に、私がブログを始めたという話を他の学生から聞いて知り「私のことを書いたら?」と言ってきたからです。めちゃめちゃ可愛いな。彼女もコンプレックスを抱えつつ、ぼちぼち頑張っています。彼女はその後、勉強の成果もあって日本語が前よりも話せるようになり、他の生徒ともたまーに、ごくごくたまーにですが会話しています。その才能を活かし、私に英語を教えてくれることもあります(情けない)。彼女は熊井ちゃんのことを考えたことで、少し自分を整理できたんじゃないかと思います。熊井ちゃんは最高な女の子だからね…。

 

そしてこの前久しぶりに彼女とBerryz工房の話をしました。熊井ちゃんは活動停止後に何をするか?という議題ですが、彼女は「身長を活かせる仕事!」と言うので例えば?と聞くと、「CA!」と即答。くまくました機内アナウンスを想像するとニヤつきが止まらねえな。

熊井ちゃんがこれからどんな人生を送ったとしても、いつも自分のその才能を誇りに思っていてくれることを望みます。今回は身長のことを中心に書きましたが、もちろん、熊井ちゃんの良いところは身長だけじゃないですよ!むしろ熊井ちゃんの魅力はその性格にあることは周知だと思います。でも、身長にまつわるあれこれは、熊井ちゃんの物語においてとても重要なファクターなんです、熊井ちゃん最高、ということが言いたかったのです。

ともかく、熊井ちゃんは時にはその才能を武器にして、時にはその才能にすこーし悩みながらも、堂々と進んでいくんだろうと思わされたのです。

 

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清水佐紀の咆哮

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こんばっきゅん♪

今回は、一応キャプテンのちょっとしたヒストリー的なやつを…最高に長文です…すみません…。

 

元はと言えば私は正直、キャプテンにあまり興味なかったというか、キャプテンへの評価ってそんなに高くありませんでした。仔犬ダンの物語というハロプロキッズ出演作を見に(なっち目当てで)行った時も「あ〜やっぱこの人、桃子よりは格下なんだな」なんて思いましたし、ZYX(矢口がハロプロキッズを率いたユニット)でも梅田村上(元℃-ute)や嗣永に比べてパッとしないな、なんて思っていました、今考えると死ぬほど失礼なんですけど…。

そして昔は結構、キャプテンって事務所にプッシュされていた人でした。仔犬ダンは当時年長のメンバーの方が長い台詞が覚えられるという理由で主要な役に選ばれがちだったことに起因して、キャプテンは同じく仔犬ダン主要メンのももち、少数精鋭ユニットに選ばれたみやびちゃん、単独で映画出演の梨沙子と並び、「推されメン」と呼んで遜色なかったです。

その後ベリが結成され、私が単独コンを見に行き始めてからは、トークを切り出したり、告知をする役目くらいはしてたけど、キャプテンが目立つ場面ってだんだんなくなっていきたかなーと思います。ダンス上手いっていうのが注目される前なんて特に。でもタイではめちゃめちゃ人気メンだと聞いた時はなんか爆笑しました。

 

キャプテンは12月4日に行われたハロプロ千夜一夜(トークショー)で昔のことを振り返る時に、「私いつも(立ち位置)端っこ」「スッペシャルジェネレ〜ションのソロパートなんて8文字」などなど、ちょっぴり卑屈な話題で会場の笑いと、みやびちゃんの冷や汗をほしいままにしていました。清水の心の内がおぱょしてましたね(全く上手くない)。

そしてこの時、キャプテンの誕生日を祝った時のロックステディガールズ!(大好きなヲタブログ)での記述を思い出したのです…。以下です(無断引用)。

あと前にも触れましたが、ずっとずっと昔の「センターは梨沙子や雅、私は縁の下のちから持ちでいたい」みたいな発言。
これ、本当にすごく私の中で印象深くて…
子どもの頃のエピソードや振る舞いを見聞きすると、割と目立ちたがり屋な子だったのではないかなあ、でもキャプテンの役職もあって、ちいさなときから色々なことを我慢してきたのではないかなあ、この言葉をどんな気持ちで言っていたのかなあ、とかとかとか、そんな想像を働かせてしまうのですよ。

 


しかし少し前に、やっぱりセンターを狙いたい!、という感じのことを言っていて、ああ!抑制されていたものが!解き放たれている!、とどきどきしていたところで今回の新曲ですよ。
上記の言葉がずっと引っ掛かっていたので、堂々と真ん中に立つ佐紀ちゃんの姿を毎回見る度に胸が熱くなりますよ。

ロックステディガールズ! | 20141124 改めて—Happy Birthday!Saki!—

この記述の通り、キャプテンって昔はわりと目立ちたがりだったんですよ。まだ本当に幼い℃-ute千聖をぐいぐい押しのけてた映像は多少物議をかもしました(笑)。そして前述の通り、ベリ結成後にはキャプテンのそういう一面は少しずつ影を潜めていきます。

 

しかしベリ結成後、私たちが見ることのできない裏側でキャプテンは少なくとも1度、がっつり主張したことがありました。

2011年のリアル・エチュードでその時のことを語りました。私はこの日の公演は見に行っておらず、しかもこのエピソードはおそらく色々な事情もあり(笑)DVDに未収録。

リアル・エチュードは、この時は「衝突」をテーマにまずはトークでネタを出して、それを演出の古厩さん(確かロボコンの監督)が形作って即興劇を演じるというものでした。この日見に行ったキャプヲタの友達から、レポのメモを送ってもらったので、書きます。

何かの音源が再レコーディングになった時、キャプテンと千奈美にだけレコーディングの現場にプロデューサーつんくが付かなかった。キャプテンや千奈美にしてみれば他のメンバーには付いてるんだから、自分たちにも付いてほしいと主張。

その主張とともに、前から感じていた「自分たち(キャプ千奈美茉麻)の歌割りが少ない」という話をマネージャーにする。「頑張ってるのに、いつになったら歌割がもらえるんですか」と。デビュー時のマネージャーは、頑張れば歌割も増えていくと言っていたため、子供だったこともあり頑張っていたが、いつになっても歌割が増えず、この時に爆発。

するとマネージャーは、「いつか成果は出てくる」と。その成果はいつ出るのか?といい加減我慢ならないキャプテン。「誰に認めてもらえば良いんですか」と。

また、2009年の舞台においてキャプテンの出番が少なかったことを横から千奈美が代弁→マネージャー「そりゃしょうがない」。

さらに立ち位置も常に端っこであることも吐露します。マネージャーが端っこに行っても清水は影にならないから〜などよくわからないフォロー。

「誰しもセンターになりたいじゃないですか」と主張するも、マネージャーは「じゃあ明日から仕事来なくていいよ」と発言。

 

で、その後云々…という感じだったみたいです。

この時のマネージャーであるOTZ(おたざわ)氏は歴代ハロプロの中でも結構有名なマネージャーでした。今でこそ何故か愛されキャラみたいになってるけど、あの頃はそんなことなかった記憶しかないです。娘のマネージャーやってた時代からあまり評判が良くない人だったと思うし、ベリのメンバーに対するなんか適当というかその場しのぎの言動が多くて、結果的にメンバーが潰れなかったから良かっただけで、方法として決して良くないものばかりだったという認識が私にはあります。このリアル・エチュードの話でも、言ってることはなんとなくわかるし、メンバーのポジションについてマネージャーの裁量なんて今のハロプロにはほぼないからやんわりはぐらかすしかない所もあるんですよ。でも、何このやる気を削ぐ言い方は?ってのは今でも疑問です。いやこれはただの昔話ですし、OTZさんを全否定するものではないです…悪い人じゃないんですけどね…。浦安文化会館の喫煙所でお話しましたね…。

 

話は戻りますが、これ聞いた時、私はかなりドキッとしました…。モーニング娘。や同期の℃-uteでは結構ポジションとか歌割の話ってありますけど、当時のベリでこんな話が出ることはほぼありませんでした。

同時に、この人めちゃめちゃBerryz工房に全てを懸けてるんだな、とも思いました。他のメンバーももちろん一生懸命取り組んでると思うけど、でも「誰に認めてもらえばいいんですか」「成果はいつでるのか」など、焦燥感が垣間見える発言は、他のメンバーからは出たことなかったですよね。

そして、「誰しもセンターになりたい」という言葉。サラッと言ってますが、このキャプテンの考えは、ものすごくものすごく重要なことなんですよ!

前回に続き私事ですが、私のバイト先の塾に来ているある女の子は運動部に所属していて、たまーに部活の相談を受けることがあります。彼女はいつも試合に出られるか出られないかの瀬戸際にいて、そこでとにかく私は「試合に出る方が良い」そして「勝ちにこだわった方がいい」ということを言っています。いや、本当はどうでもいいんですよ、別に。試合に出られても出られなくても、優勝しようと1回戦敗退だろうと、本当にそういう結果なんて本人にとってどうでも良いことだと思うんです。だって絶対そこに至る過程や、どんな状況でもそこで考えたこと、身に付いたことが1番大切だから。でも「頑張った過程が大事だから〜」なんて温いこと言ってたら、結果だけじゃなくて過程も中途半端になるに決まってる、と私は思うんですよ。何かしらの成果にこだわって努力することは絶対自信に繋がるはずです。

自信がない人なんて、結局誰からも選ばれなことが多いです。例えば、控え選手から試合に出すメンバーを選ぼうって時、下を向いてる人はちょっと選ばないじゃないですか。どうせ結果なんてわかんないし。それなら自信があって、前を向いてがっつり目を合わせてくる人を選びます。

キャプテンはまさに、結果を出したいと思って必死に努力したのでしょう。だから、ちゃんと裏付けのある自信があるはずです。そして今現在もキャプテンは、センターでパフォーマンスしてみたい!という気持ちは大いにあると思います。

でも、現状にそんなに不満は持ってないように見える。それは諦めたわけではなく、成果を出してやると意気込んで努力した結果「いつでもセンターやってやりますよ」っていう自信があるんだと思っています。キャプテンはいつでも前を向きます。

自分はキャプテンだし、現状に不満を言っちゃいけない、と思った日も続いたんじゃないかな。そしてリアル・エチュードでは爆発しました。ずっとずっと、Berryz工房に懸けて努力してきたキャプテンの心底からの叫びです。これはとても価値ある叫びだったと思うし、イベントで話してくれたことにもとても意味があったと思う。そして今も、心のどこかにそんな叫びはあるんじゃないかなー。

誰に認めてもらえば…?と思ったというキャプテンですが、当時も今もベリヲタ及びベリメンみんなが認めてますよね。(私はリアル・エチュードの話を聞くまで「キャプテン?あー小さくて可愛いよねー」という小学生並みの感想しかないクズだったけどね…?許してくれよな…)

 

ただ実際、私はやっぱり誰がセンターでもどうでもいいんですよね。ていうか多くのヲタが意外にそう思ってるんじゃないかなと思うんですが、どんな形でも何かしらドラマがあってやっぱベリーズ良いな、と感じるんじゃないでしょうか。

そして、今年発売されたベストアルバムの新録曲「女の子にしかわかんない丁度があるの」(私この曲大好きです)では、キャプテンがセンターポジションから曲が始まります。


Berryz工房 - 女の子にしかわかんない丁度があるの (スタジオLIVE) - YouTube

いろんなヲタクさんが言ってるのを聞きますが、ライブの時この曲冒頭のキャプテン、はりきってます(笑)。これもまた、キャプテンの努力の成果、自信の賜物じゃないでしょうか。

キャプテンのこの感じ、スラムダンクの湘北キャプテンである赤木(ゴリ)と似てるんですね。ゴリはもちろん体躯や才能がありますが、悔しい思いをすることも多かった。それでも努力を怠らずやってきて、海南戦で牧と渡り合った時に自分にはしっかり力がついているとわかり「俺は間違ってはいなかった」と実感します。このシーン、スラムダンクで最も好きなシーンです。Berryz工房のキャプテンも、自分のやってきたことは間違いじゃなかった、と感じたかもしれないと思うと涙涙です…。もしまだ感じていなかったら、これからそう思える日が来ることを切に願います。

いやでも、この曲CD版のみやびちゃんの「テレビで見たケーキ」の「ケーキ」がめちゃめちゃ力んでて、聞くたびに「うわっ…すきだ…」と思うんですよね。最高ですよね…?これ絶対歌い方の指導を受けてレコーディングで歌った後、ディレクターの方向いて「んふふ」って笑ったと思いません…?かわいすぎじゃないですかね…?

 

また話がそれましたが、とにかくBerryz工房のキャプテンは努力家なんだよ、という話をしたかったんです…。キャプテンに失礼な印象ばかり抱いていた私の更正記録でもあります…。

憧れのモー娘。のようなアイドルを目指したちょっと目立ちたがり屋でちょっと気弱な清水佐紀さんは、いろんな気持ちを抱えながら、今日もひたむきに努力していることでしょう。おぱょ、こんばっきゅん、ぷっぷくぷー等、キャプテンだいじょぶ…?と心配になる語録を残しながら。前回の梨沙子にも同様に書きましたが、これだけベリーズに懸けて努力してきたキャプテンが、活動停止後にどんな風に歩んで行くのか、これまたあまり想像できません。

しかし、これからどんな所に行ってもキャプテンは、そのステージに懸けて努力を重ねて行くんだろうな、と思うのです。

 

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(これ私が大好きなしみさきちゃんの写真です。なんて可愛らしいんでしょう…)

菅谷梨沙子の菅谷梨沙子

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梨沙子が掲載されているPOKER FACEのフォトブックが発売されましたね!!

以前にもアプリの方で梨沙子が載ったことがありましたが、この雑誌はおしゃれな感じで梨沙子がめちゃめちゃ可愛く写ってて最高です…関係者のみなさんありがとうございますとゆいたい…。

 

そして今回はインタビューも結構充実で、これまでの梨沙子を振り返るような記事が。これ本当に良いインタビューだったので、本日はこれについてを…。℃-uteリーダーに負けず劣らずの長文です…。

(卒論はなんとか軌道に乗りました…)

 

私が印象に残ったのは、

ー菅谷さんは、自分の知らないところで何か言われたりとか、そういうのは気にしないタイプ?

 

菅谷 あんまり気にしないです。気にしすぎると“じゃあ、どうすればいいの?”ってなりますし。私の黒髪がいいって言う人もいるし、茶色の髪がいいって思う人もいれば、髪型や外見がすべてじゃないと思うって言ってくれる人もいっぱいいる。やっぱり自分の人生だから、自分が納得するようなことをしたくて。そのことで、実際にいいねって言ってくれてファンになってくれる方もいる。だから、周りがなんと言おうと、自分は自分だからって私は考えるタイプですね。

これ!!!!この部分!!!!

 

これまでも梨沙子は何度か、自分のメイクや髪色・髪型のことについて触れていたり、人から触れられたこともありました。

2011年の初夏にHEY!HEY!HEY!に出演した時には、過去の映像と現在の梨沙子を見比べたDT浜田に「お前それ(つけまつげ)取れよ〜!絶対あっち(過去の映像)の方がいいわ〜」とか言われて、梨沙子と岩尾でいやいやいや〜みたいになってました。

 

他には痛快!ベリーズ王国で、

夏焼 いやあ、メイクの力ってやっぱり凄いよ
菅谷 メイクをしてない日って、私あんまり無いの。今日はすっぴんだけど、絶対にしてないとね、なんか落ち着かないの
熊井 メイクは女の子ならではの楽しみだよね
菅谷  そうなの。濃いメイクが好きじゃない男の人とか多いじゃん。それでも分かって欲しいの。 薄メイクもするよ、私だって。たまには。たまにはじゃないけど、『濃いメイクも良いね』って言ってく・・・、言って欲しい。
夏焼 梨沙子のこと好きな人は、何でも好きよ
熊井 何でもOKだよ
菅谷 そうだよね。そうだよね。ありがとう
夏焼 あはは・・・

痛快!ベリーズ王国 2012年2月放送分より]

(曖昧に笑うみやびちゃん可愛い。)

浜田からのアドバイスや、このベリーズ王国を聴いた時に正直なところ私は「本当に梨沙子、化粧とかもうちょっと素朴にならんかね…」とも思いましたが、同時に「まあ梨沙子が良いと思ってるんだし」となんとなく思っていました。

 

でもそのあと、とても私事なんですけど、今年の春頃、中高生に向けた道徳の授業案を考えていた時にアメリカ人のリジー・ベラスケスを知って梨沙子の行動・言動に対する見方がちょっと変わりました。

結構Webニュースとかに出てたので有名かと思いますが、体に脂肪を蓄えることができないという大変珍しい病気の女性ですね。(知らないな、と思って名前でググったりする時は、別に差別的な意味合いではなく、失明していたりする方なのでちょっと見た目がショッキングかもしれないので…注意を…)

その、他の人々とは違う外見から、彼女は高校生の時、勝手に撮影された自分の姿を動画サイトに公開されてしまいます。動画はたくさん再生され、コメント欄には壮絶な悪口が書いてあったそうな。でも現在はそれに打ち勝っています。

で、TEDxAustinWomenでプレゼンテーションをした動画でリジーさんの発言の何となくの要約が以下です。

「あなたが何者であるかを決めるのは、出自や家庭、友達ですか?

長いこと、私は自分を決めるのは外見で全てだと思い、このがりがりの体を毎日鏡で見てはがっかりしていました。
だけど、長い時間がかかりましたが、病気であるということで自分が決まるということはないとわかりました。私の人生は私の手の中にあり、全ては自分次第なのです。


自分をモンスターだと罵った人に、自分がどんな人間かを決めさせるなんてあり得ない。自分の目標や成果で決める。病気であるという事実さえも、私を決めることはできない。


だから自分の人生を良くするために何事も努力し、夢をかなえている所です。
最後に自問自答してみて下さい、あなたを定義するものは何?

勇気は今ここから始まるのです。」

 ※その時書いたメモを書き起こしたけど、なんか違うとこあるかも。詳しくはその動画を見て下さい…。

これを聞いてなるほど、と思いました。私はその時、人の価値観を説明するための教材を探していたのですが、これはとても納得できるものではないかな、と。結局授業では使わなかったけど…。

2人のバックグラウンドは全く異なるけど、リジーさんの言う、「自分を定義するのは自分である」というのは今回梨沙子がインタビューで述べた「自分の人生だから、自分が納得するようなことをしたい」という言葉とかなり繋がりそう。つまり自分の価値観(大事にしたいもの)に従って生きるということ。当たり前でしょって感じだけど、難しい。本当に難しい。

 

中高生向けの道徳や総合の時間で価値観を扱う時に最も重要だと私が思うことは「価値観は人それぞれ」であるということ。実際に高校に教育実習に行った際に自分の価値観を書いてみましょうというワークシート(ワード選択式で理由を記述するもの)を書いてもらうと、もちろん同じワードを選択している生徒はいるのですが、理由も全く同じというのはほぼゼロ。

梨沙子に置き換えれば、梨沙子が良いと思うものをヲタを含め他人が良いと思うとは限らないという。加えて価値観はいつも変化するものだからなおさら。だから否定的に取られることももちろんある。特に外見に関して言えば、まあアイドルということもあって、色々な意見があって。私もそういう意見が出るのは当然だと思います。だけど自分がアイドルであるという事実も、梨沙子を完全に定義づけるのにはとても足りない。

だから梨沙子は自分の価値観に沿って生きている、しかも意識的に、ということが今回のインタビューでははっきりと理解できました。感動もんです。

自分の大事に思うものを人に否定されるのって本当につらいことだと思う。けど梨沙子はそれも気にしない、というか、全く気にしないわけじゃないと思うけどでも貫く。梨沙子を決めるのは梨沙子だけだ、ということをもうわかってるのかなと思う。菅谷梨沙子は誰がなんと言おうと菅谷梨沙子のもの。

 

価値観は変化すると上述しましたが、それが最も変化したり、積み重なって複雑化するタイミング、というのは個人的に何かを経験する時だと思っています。何もしないままで変わる…ということはなくはないけど、やっぱり自分が行動して経験を得ることでピンと来ることや、考えが変わることって多いですよね。梨沙子は当然同年代の女の子以上、というか市井のほとんどの人より多くの経験をしていることから、価値観が変化や多層化する機会が多かったと思われます。梨沙子は膨大な経験をしまくってぐるぐるしている中で、まだまだ自分が何者であるか模索している時期なんでしょう。

これもまたすごい所であり、梨沙子って何考えてるかわかんねー!と思う要因でもあるのかなあ…。だって…

 

うわあ威圧感…梨沙子様…

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と思ったらこれ…

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1番全力…

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愛嬌満点…今すぐ専属ATMになりたくてどうしたらいいかわかんねえ…(牛丼に涙をたらす) copyright©2008 さゆヲタ All Rights Reserved.

いや、とにかくいろんな側面がある梨沙子最高ということが言いたかったんです。赤ちゃんみたいな女の子だったのが、今や真剣に自分が何者であるかを模索してる20歳…立派すぎて直視できない…。


全体的にまとまりのない文章になりましたが…

梨沙子のやることなすこと、それまでは何となく「梨沙子がそう言うなら…」という感覚で見ていましたが、リジーさんのスピーチを聞いたことでとても確信的に梨沙子の思うようにやっていってほしいと思うようになりました。

また、リジーさんには「モチベーションスピーカーになる」「本を出版する」「家族を持つ」など夢があったそうで、それを着々と実現させているようです。

梨沙子Berryz工房でどんな夢をかなえたいと思っていたのか、今私にははっきりわからないし、これからもわかんないかもしれないし、本人も夢は?なんて聞かれると照れてちょっとはぐらかしそうだし(笑)。そしてもちろん梨沙子にとってBerryz工房は自分の一部というか、とても大事にしているものだと思うので、グループが活動停止した後の梨沙子をまだ想像できない。

でもこれからも梨沙子梨沙子として、人に何と言われようと自分の人生を時にきりっと、時にふわーっと、なんとかやっていくんだろうな、と思うのです。

 

徳永千奈美と閑吟集

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今回は超どうでもいい記事になります。レポでも解説でもないただの私の考えたことを…。

 

 

ある日徳永さんがラジオで発言したこれ↓

徳永<Berryz工房、もう7人中5人が二十歳じゃん
菅谷<うん
熊井<そうだね
徳永<だけど千奈美はね、ずっとふざけてたいの
熊井<う~ん
菅谷<え~?
徳永<そりゃステージ上ではちゃんとしっかりやるよ
徳永<だってその楽屋裏とかでもっと何か、みんなでワイワイふざけたいの。だけど最近さぁ、けっこうみんな大人になってきたからかさ
菅谷<フフフ
徳永<ちょっと落ち着いてる時間もあるじゃん

「ずっとふざけてたいの」…。これすごい言葉だと思いませんですか?これ言った時千奈美20歳ですよ…?

 

 

唐突ですが、私は閑吟集が結構好きです。

そして千奈美の言葉や行動から、閑吟集を思い出すのですよ。

平安〜室町時代の平民の歌を集めた閑吟集。高校時代は入試には多分出ないし、一回通して読んでからは開かなかったし、探してみたけど岩波の文庫はどっかにやっちゃって手元にない…どこ…。

でも大学に入ってなんとなくもう一度読んだら、これ本当に良い歌ばっかり。源氏物語伊勢物語とかに出てくる歌は貴族が詠んだ歌だから、当然技巧がすごいし、知性があるのに対して、閑吟集はどちらかと言えば普通の人が詠んでるから、そのぶん味があるというか、共感しやすいというか。あと小歌だからおなじみの5・7・5・7・7ではなく、75・75が多い?多分…。

編者は不詳で、作中では「ここにひとりの桑門(世捨て人や沙門のこと)あり」と自称。歌集や説話集にありがちなパターン。

閑吟集に収録されている歌のほとんどは恋愛関係の歌なんだけど、なんとなくやっぱり貴族が詠んでたのよりも直截的にゲスい感じがしてそういうとこも結構好きです。あと例えば、

『一夜来ねばとて とがもなき枕を 縦な投げに 横な投げに なよな枕よ なよ枕』

−大意『あいつが一晩来ないってだけで、罪のない枕にめっちゃ当たっちゃった ごめん枕ー、本当ごめん枕ー』

とか面倒くさい歌も多い。他にもすごいとんでもない歌もあって面白いから読んでみてくれよな。

 

 

本題で、おそらく閑吟集の中で有名な54、55番の

54『くすむ人は見られぬ 夢の夢の夢の世を うつつ顔して』

−大意『くそ真面目な人なんて見てられない。夢みたいに超儚い人生で、悟った顔しやがって』

 

55『何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え』

−大意『真面目くさっても何にもならない。人生って夢みたいなもんだし、狂った方がいいよ』

 (本が手元にないので大体こんな意味っていう訳をつけました。一応日文の人に見てもらったから大きく間違ってはないと思う…)

 

っていう歌。これらは恋愛の歌ではなく、人生観詩というか、禅の世界とか関係あるらしい?けど、そこは全く知識がないです。

そんなことより、夢の夢の夢の世をっていう所、とても良いですね。3回も「夢」って言ってるわりに、意外と現実的な歌っていうギャップ。

これは遊郭のような場所で、女の人が男の人に「遊んじゃおうよ〜」的なニュアンスで囁いた言葉、っていう話をしてた先生がいたけど、この時代の庶民が行く遊郭の女の人が歌詠めたの…?多分酒の席で男の人が酔っぱらいながら詠んだ歌だと思うんだけど私文学部じゃないし違ったらごめんなさい。

ここで出てくる真面目っていうのは、「賢ぶって楽しもうとしない」的な意味だから、所謂真剣に何かに取り組むことを指してるわけじゃないよ。そもそも「狂う」っていうのも、多分当時の庶民は実際には狂うなんてことはあまりできなかったからこそ、こういうの夢見る所があったんだと思うけど。

「1度の人生で、その時その時をとっっても良いものにするために」という気持ちがこもった歌なんだと思う。藤沢周平司馬遼太郎も同じように言ってた。

千奈美の言う「ふざける」はこの「狂う」に近い感覚なのでは?と考えた。一瞬一瞬を最高にするためにふざける、という説。

 

加えてここの「狂う」っていうのはただ享楽的にぱーっと楽しむっていう意味もあるけど、やっぱ一生懸命、必死で何かに向かうっていうこと。絶対そう。バカ真面目で悟った人っていうのは、一生懸命何かに向かうことがない人のことを指してるんだよね。これ絶対そう(私感)。

岩波には確か「狂え」=「楽しく暮らせ」と書いてあったと思うけど、「現実を肯定して楽しく人生を全うする」的な解説が冒頭にあったので、あながち私の私感だけでもないはず。はず。

千奈美はそんなことまで考えてないと思うけど、でもこれ絶対そうなの。意識的にふざけるっていうのはある意味楽しく生きることに一生懸命取り組んでるってことでしょ!(私感)

 

そして、前述した通り閑吟集は庶民の歌集。源氏物語等に収録されている歌が「風流」と言われるのとはまた違う。いやいや、閑吟集も季節の言葉とかたくさん使ってあって超風流でしょ!と言われそうだし、確かに今の感覚だとそうなのかもしれないけど、実際昔歌でいう風流は貴族社会からしか生まれないものだ、という大別には確信がある。所謂「風流」は家産官僚制に触れている人じゃないと出せないものだったと思う。だって風流って、って書こうと思ったけどそんなに関係ないのでやめます。

今で言えば、ちょっと違うけど、源氏物語とかは作家が書いたもので、閑吟集は庶民によってたくさんファボられた庶民によるtweetみたいな。文学的、芸術的な評価を受けるわけじゃないけど、たくさんの人を頷かせる。だから閑吟集は多くの人に愛された。

 

同じく千奈美は、とてもじゃないけどアイドル然としてるわけでもないし、世間的に見ればトップアイドルでもない。だけどこの「ふざけてたい」っていう言葉や気持ちって「馬鹿だな〜」という感想とともに、多くの人を納得させ、また多くの人に愛される力を持ってる。さすがジーニアス!

  

やっぱり千奈美がある日言った、「だけど千奈美はね、ずっとふざけてたいの」っていう言葉は閑吟集の詠み人たちの感性と似てるような気がしてならない。

いつもその言葉を思い出すとそうそう、と頷き、千奈美がステージや舞台裏でふざけているのを見ると、今日も千奈美は一生懸命やってるな、と感じるわけです。

 

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(※解釈や時代背景に勘違いがあったらすみませんすみません)

以上になります…。卒論やりますね…。