須藤茉麻の性分
こんにちは。
今回は茉麻について書きます。今回かなりまとまりのない文章をがーっと打ってしまいました…。
というのも、とても情けない話、正直私は「茉麻ってこういう人なんだ〜」みたいな発見を、他のメンバーほどできていません。興味がないわけじゃないんです。むしろ同い年ということもあって興味津々だし、茉麻面白いな、というのはいつも感じていることです。でも、茉麻ってどんな人?と考えても、あまりたくさん語ることができません。
私だけかもしれないけど、時々茉麻の言動ってセルフプロデュースによるもので、実際はどうなんだ?と思ってしまうこともあります。別に「本当の茉麻」とかそういうことを言いたいわけではなく。というかアイドルであっても一般人であっても、人とのやり取りで自分を変えるというか使い分けるのは当たり前だと思うんですよ。だけど茉麻もももちと一緒で、あまり弱みを見せないことも原因なのかもしれませんが、掴めないところばかりです。
そんなこんななんですけど、一応私のベリヲタとしての締めくくりに、思う所を書こうと思います。
まず、茉麻の魅力は…?と言われたら、なんでしょう?
やっぱり母性とか真面目とか、そういうのが1番よく挙がると思うんですが、どうでしょうか。
私もやっぱりそういうとこが1番わかりやすい彼女の魅力に違いないと思っています。
でも、実は彼女の魅力って、“純粋”という所にあるんじゃないか?と考えます。もちろんお母さんキャラや真面目なのも事実ですよ。だけどその根底にあるのは、茉麻ってとても純粋っていうことなんじゃないかなと。
つんく♂氏が茉麻を評する時、「びっくり顔」っていうのが結構よく出てきます。茉麻って結構表情の変化が激しくて、笑う時は豪快だし、ぼーっとしてる時もわかりやすく、びっくり顔も本当にびっくりしたー!!って顔してます。これなかなか面白くて、赤ちゃんみたいなんですよね。これも純粋要素の1つですよね。
で、実際表情の他にどの辺が純粋?と聞かれれば、人との向き合い方じゃないかな、と思います。
で、ここ1、2年の茉麻の言動で以前と変化した所と言えば、「歌に自信がない」また「今は歌が好きになった」ということをおおっぴらに発言するようになったことは挙げられますね。
確かに歌の面ではベリは結構みんな上手いし、千奈美やももち、梨沙子みたく声に特徴のあるメンバーがいるので、茉麻が引け目に感じるというのはわかります。
私が茉麻の歌エピソードで最も印象に残っているのが以下です。
2012年のクリスマス、渋谷タワレコ地下でイベントがありましたね。イベントの最後にきよしこの夜を全員で歌ったんです。その時、茉麻の音程がちょっと不安定になって、ヲタがちょっとザワつきました。少し笑いというか、大丈夫か?みたいな感じで。そうしたら茉麻、うつむき気味になって、明らかに気まずそうな(怒っていたかもというレポもあったように思いますが、そういう感じでもないかなーという)表情をして、少し顔を赤らめていました。
やっぱり、茉麻はちょっと歌を苦手に感じているんだな、というのが伝わってきた瞬間でした。それを可哀想、とは全く思わないですけど、歌はそりゃ得手不得手があるしどうしようもないなーという感想を抱いたのを記憶しています。
そして、結構歌について積極的に話すようになったのは一昨年くらいかなーと思うのですが(すみません、時期は確かじゃないです)「歌は苦手だけど、最近好きになってきた」と言ってました。
正直最初にその話をしている茉麻を見た時、本当か?という気持ちもあったし、開き直りすぎて若干痛々しくないか…?と茉麻を気の毒に思う感情が強かったんです。
しかし、全然違いましたね。去年のブログに、ちゃんと文章で書いていました。
これまでつんく♂さんにはたくさんの曲を作詞・作曲して頂き、Berryz工房の歌で1人でも多くの方の力になるといいなと思いながら私達は唄ってきました!
でもまあさ自身、歌う事が苦手で抵抗もありました。
むしろ“恐怖”でしかなかったです……。
自分のパートが回ってくる度に唄うのが怖かったし、ずっと手が震えてました。
「お願いだから自分のパート回ってこないで!!」
なんてマイナスな事ばかり考えてしまう自分がいたし、歌う事が苦手だったから、歌から逃げて楽な道ばかり選んでました。
だけどね!!
つんく♂パパやまあさの歌を1番近くで聴いてくれてたメンバーのみんな。
そしていつも温かく応援して下さっているファンの皆さんから「歌上手になったね!」という心強いお言葉を頂けた事で、少しずつ自信を持てるようになったんです(◍ ´꒳` ◍)b
皆さんからたくさんの力をまあさももらっていました!
ありがとうございます♡(中略)
歌への課題はまだまだ山程ありますが、ハロー!プロジェクトに加入して約12年。
“歌う事が好きになった”
と、今は胸を張って言えます!!!それに歌う事が好きになったから歌とも向き合えるようになりましたし、ライブが今までよりもすっごく楽しいんです♡♡♡♡
“恐怖”でしかなかった歌を好きになった事で“幸福”の道へと変わりました♡
なのでこのラストシングルでまあさの歌へ対する想い。
そしてBerryz工房の想いをお届けします!
この記事を読んだ時、めちゃくちゃ心動かされましたし、自戒の念にかられました…。
歌が“恐怖”だった時代の茉麻がどんな思いで歌っていたのか、私は茉麻じゃないからわからないけど、こういう気持ちは共感できます。結構10代の時とかって、自分の苦手なことからは簡単に逃げると思うんですよ。それが悪いとかじゃなくて、無意識にそうすることは多いし、それが気楽に生きるためにある種とても必要なことなんですよ。
でも、茉麻は頑張っていたんですね。これは別に、歌と向き合ってきたということだけではなく、自分の歌に喜んでくれているファンとか、上手くなったねと褒めてくれるファンと向き合ってきてる、という意味で。
純粋と言えば℃-uteの舞美ちゃんとかももちろん純粋なんですけど、舞美ちゃんはやっぱり「ファンのため」っていう強い気持ちで奮い立ってる感じで。茉麻はとても純粋に自分の気持ちとファンやメンバー、つんくとの気持ちを通い合わせてる感じがあります。お母さんのように鎮座しているように見えるけど、茉麻ってそんなに余裕たっぷりという感じではないし、あれでいて結構気にしいだと思います。
茉麻が歌のことを色々言うのって、そうやって弱点を言うことで逆に自分を守ってるような印象があったんですが(実際そういうとこもあると思うけど)、このブログを読んで、180°解釈が変わりました。本当、歌が好きになったんですね。これには私も大感動しました。
そしてもう一つ、長年お母さんキャラと呼ばれ慕われてきた茉麻ですが、そもそも茉麻が元来お母さんっぽい性質を持ち合わせていたかというと、多分そういうわけでもないような気がします。お母さんキャラになったきっかけは、4KIDSの活動かな〜と思っています。茉麻・梨沙子・愛理・舞ちゃんでミニハムジャムービーをやった時のユニットですね。
このユニットの時、やっぱり1番年上の茉麻は他3人(特に舞ちゃん)から頼られていました。げんき印の大盛りソングのメイキングで、茉麻・梨沙子・愛理の3人で話している所に可愛い可愛い赤ちゃんの舞ちゃんがすーっと来てごくごく当たり前そうに茉麻の手を取ってたのが本当に印象的です…。このメイキングでは、梨沙子がむしろ今より利発そうに話しているのと、舞ちゃんの塗り絵をパタパタ乾かす馬鹿みたいに可愛いシーンも見所です。
つまり何?って言うと「役が人を作る」という言葉がありますが、これ茉麻にぴったりだなと思うんですよ。つまりその人に元々備わった能力で役をこなすのではなく、何かしらの役に就くことで、人がそれに適応するようになる、というような。
茉麻はもちろんもとから優しい心を持っていると思います。でも別に、生来母親っぽさを持っているのではなく、 そういうポジションに立った経験によって、それがいつの間にか自分の性分のようになって、適応してきたような気がします。周りの期待に応えなくては、みたいな気持ちが強いのもあって、茉麻ってとても自分の役割に敏感だと思います。
「ここは自分が」という場面では精一杯頑張っているのが見て取れます。お尻触るネタの時や、ロクエロでの男役の時の張り切りを見るに。そういうとこも、なんか茉麻って純粋だなあと実感する要素であります。
また、茉麻は主演映画「ライトノベルの楽しい書き方」以降、芝居への意欲を見せていますが、この「役が茉麻を作る」というのを鑑みると、芝居への適正は非常に高いんじゃないかな、と感じます。お芝居をする茉麻はとても生き生きしていますね。数学女学園のくいしんガールズもガッツリこなしていたのはとても良いな〜と感じました。
これまでに増してまとまりのない記事になりました…。とにかく茉麻の性分というのは、母性的であることや真面目である所ではなく、その純粋な心にあると思った、というようなことが言いたかったです。
まだまだ茉麻のことがわかっていない私なので、これからも茉麻を見守りながら、考え続けたいと思います。
そして茉麻は今後も芸能活動を続けて行くようで、これからが楽しみだな、と思うし、これからも今の純粋さを失わずにいて欲しいなと強く願っています。
番外(記事を書くに至った経緯等)
茉麻=純粋というイメージを持ったきっかけとなったのは、大人の麦茶の塩田泰造さんのブログ記事の文章です。
2012年に行われた「Bumpy Buddy」という舞台で、茉麻は児玉安莉という役を演じました。脚本家の塩田さんが、この「安莉」という名前は辻原登の小説「遊動亭円木」の登場人物から取ったと語っています。
塩田、数ある中でもいちばんくらい好きな小説、辻原 登さんの
『遊動亭円木』の神秘的で純粋なヒロインの名前が安莉でした。
これは茉麻さんにぴったりだなってね~
辻原登は何冊か読んでいますが、この本は読んだことがなかったし、茉麻にぴったりというヒロインを知りたくて2年くらい前ですが読んでみました。
読んだ感想としては、そんなに茉麻感ある?(笑)という感じだったんですよね、正直。とりあえずあらすじを。
これは短編集(オムニバス?)で盲の落語家が主人公で、安莉というのは中国から男と駆け落ちで不法入国してきた女性なんですけど。安莉は(昨年話題になった)ALSになってしまう。で、どんどん病状が悪くなる中、恋人の陳鷹は姿をくらます。
陳鷹には兄の陳雄がいる。容姿は似ているが気性は反対、陳鷹がやや乱暴者であるのに比べ、陳雄は温厚な方であった。そのため、思春期には陳鷹は兄のことを舐めてかかっていた。しかし容姿が似ていることに起因し、ある日兄・陳雄は陳鷹に間違えられてチンピラに殴られる。そして二度と間違えられないため、額にナイフで傷をつけた。それからと言うもの、陳鷹は兄に頭が上がらなくなる。
そしてもともと中国にいた頃、安莉と交際し結婚したのは陳雄であった。しかし、陳雄が病気になり安莉が看病に追われる中、前より安莉に好意を寄せていた陳鷹がダンスに誘い、恋仲になる。病床の兄に陳鷹は「安莉と別れて欲しい」と告げると、陳雄は2人の交際は認めても離婚はしない、と言うので2人は駆け落ちを決める。
そして日本にて陳鷹は倉庫で深夜労働、安莉はホステスをやっている中、ALSを発症という流れ。盲目の円木は安莉に付き添うが、安莉は常に行方がわからない陳鷹の帰りを待っている。円木たちは陳鷹を探すが見つからず。
いよいよ安莉が死ぬ間際、病室に男が入ってくる。円木は盲目であるため誰か確認することはできないが「陳さんだね、遅いよ」と言う。安莉は死の淵にも意識はあり、目を見開いて陳を見る。恐怖とも喜びともつかない、ただ“はげしさ”が現れている目で陳を見つめながら息を引き取る。
額に傷跡のある男は、ただ戸惑って立ち尽くしていた。
という感じです。まあ、なんて言うかわかりやすさみたいなのがあまりないお話だったと思います。然程安莉の心理描写もなく、淡々としているように感じました。
わかりにくい中でも確かに安莉が神秘的であるという所は納得ですし、一途であるということを純粋と言い換えることはできるかなと思います。私にはあまり茉麻にぴったり(重ね合わせることができる)とも感じられなかったのですが…。
もちろんこの安莉が完全に茉麻にそっくりという意図で塩田さんが名前をもじったわけではないとは思いますが、純粋=一途(というかある種の愚直さみたいな)であるという部分では茉麻に合っていると感じます。
塩田さんは結構、メンバーを独特な視点で見ていることがあり、面白いと思ってよくブログを見ていましたが、やっぱり茉麻についてもあまり見かけない評価をしているのだな、と思い関心した次第です。
こういう茉麻について考えている人がいるのは、やはり茉麻に大きな魅力があるのでしょうし、私が茉麻について考える大きな助けとなりました。